家での練習は生ドラムと電子ドラムどちらが良いのか?
こんにちは!
伊勢崎市、藤岡市のドラム講師 平田直之です。
今日は生徒さんから頂いた質問に答えていきたいと思います。
- Q 家用で生ドラムを買いたいけど、どれが良いでしょうか?
- Q 家で叩くのに電子ドラムのほうが良いの?
おすすめは電子ドラム
自宅で練習するのには、「電子ドラムが良いのか?」「生ドラムが良いのか?」の結論から先にお話します。
ほとんどの方に「電子ドラム」をお勧めいたします。
電子ドラムがおすすめの理由
おすすめの理由は、騒音レベルが大幅に低いからです。
生ドラムのよく言われる騒音レベルは、ジェット機の音と同じくらいだと言われています。
もっと身近なもので例えると、車のクラクションくらいの音量です。
手加減をして叩けば、音量は小さくなりますが、それでもかなりの音量が出てしまいます。少し直接的な言い方になってしまいますが、自宅のお部屋でクラクションを鳴らしても大丈夫であれば、生ドラムの購入を検討しても良いかもしれません。
それに対して、電子ドラムは音量をかなり抑えることができます。
ドラムを叩きながらでも会話ができる程度の音量まで抑えられるので、ご自宅での使用に適していると言えます。
よくある質問
防音対策をすれば生ドラムでも良いのでは?
「防音対策をすれば生ドラムでも良いでしょうか?」と質問を受ける事もございます。
その質問には「はい、大丈夫です。しかし高額の工事費がかかるのであまりおすすめできません」と答えます。
大まかではございますが、よく防音室の工事費用は地上で500万円、地下で1000万円と言われます。
ドラムセットは10万円で買えたとしても、安心してたたける防音室は高いですね。
防音室をDIYすれば費用を抑えられるのでは?
素人がDIYで防音工事をする場合、費用対効果が期待できないことが多いです。素人は手を出さず、専門家に依頼する方が無難です。
素人でDIYに手を出してしまった私の失敗談をお話しします。
防気泡緩衝材(包装で使うプチプチ)を敷き詰める方法
まず、私が試したのは、ネットで調べて出てきた、安価で簡単にできそうな防気泡緩衝材(包装で使うプチプチ)を敷き詰める方法です。
凹凸のある面を部屋の内側に貼ると、その凹凸が音を反射してくれると聞いたのですが、実際には全く効果がありませんでした。
結果的にお金の無駄になってしまいました
グラスウール(断熱材)を敷き詰める方法
次に挑戦したのがグラスウール(断熱材)を敷き詰める方法です。
10cmの厚さで床から天井までの壁を敷き詰めると音量が少し小さくなり効果を実感しました。
「大変うるさい」が「かなりうるさい」になる程度変わりましたが、まだまだうるさいです
しかし、メリットよりデメリットは多く感じます。
デメリット
- 費用が高い(私は幸運にも頂いたので無料でしたが、敷き詰めると高価になると思います。費用対効果に見合うかと聞かれると難しいと思います)
- ガラス繊維なので、肌に触れるとかゆい・・・(職人さんはご存知だと思いますが、触れるとかゆいです。風呂に入れば収まりますが、私は皮膚が荒れました。)
- 処分に困る(グラスウールが余ったので処分しようと思ったら大変でした。ネットで調べたら業者に頼んで高額な費用を払わないと処分してもらえないところもあるとか… 私は市の処分場に持っていったら、幸いにも安価で引き取ってもらえました。)
ご自宅に生ドラムがある方の紹介
ご参考までに、私が教えているまたは教えていた生徒様の中で、生ドラムを使って練習している方を紹介します。
- 工場を経営していて、その一角で練習している方
この生徒様は自身で工場を経営しており、工場内の一角を使ってドラムの練習をしています。工場内は騒音が気にならず、自分のペースで練習を進めることができる環境を整えています。 - 山の方に住んでおり、家の周りは木がいっぱいで、隣の家までが100M以上離れている方
この生徒様は山の中に住んでおり、家の周りは自然に囲まれています。そのため、生ドラムの音が周囲に影響を及ぼすことなく、自由に練習をすることができる環境を活用しています。
上記のようなケースでは、一般的な住宅街や集合住宅などとは異なる環境にあるため、生ドラムでの練習が可能になっています。一般的な住宅環境では難しい場合でも、環境を工夫することで生ドラムでの練習ができる場合もあります。
まとめ
以上のことをまとめると、自宅での練習においては騒音レベルの低さを考慮すると、電子ドラムがおすすめとなります。
ご参考になりましたら幸いです。
今回のブログを見て電子ドラムが気になった方は、下記の記事がおすすめとなります。電子ドラムの選び方をまとめました。ぜひご覧ください。