電子ドラムはどれがよいの?
電子ドラムほしいけど、たくさんあって選べないよー!
平田先生教えて!
シンバルくん こんにちは!
電子ドラムは高い買い物だから、慎重になるよね!
そうです。
失敗したらと思うと怖くて後回しにしちゃってます。
わかりました。
では私の経験から選ぶコツを教えます!
私がお勧めするメーカーは、「YAMAHA」と「Roland」です。
リセールバリューが高い
YAMAHAとRolandの電子ドラムは人気が高く、リセールバリューが高い傾向にあります。また、電子ドラムはサイズが大きいため、不要になった場合に困ることがありますが、YAMAHAとRolandは売却しやすい傾向にあります。
私自身も10年以上使用したRolandの電子ドラムをフリマサイトで販売した経験があり、数万円で販売することができました。
気になる方は、一度フリマサイトなどで相場を調べることをおすすめします。
パーツが豊富
パーツ(部品)が壊れた場合、そのパーツを交換するだけで簡単に修理できるケースが多いです。YAMAHAやRolandは市場に豊富な種類のパーツが出回っており、安心して使用できます。
また、上位互換のパーツを交換することで、グレードアップができる場合もあります。ただし、パーツを個別に購入するよりも、セットで購入する方がお得になることが多いです。
電子ドラムの購入に際しては、どんどん良いものが欲しくなってしまい、結果的に高額になってしまうこともあるため、注意が必要です。
電子ドラムを選ぶポイント
フットペダルが使えるタイプかどうか?
足の練習には、フットペダルが必要です。安価な電子ドラムだとスイッチのように「押すだけで音が出るタイプ」があります。このタイプは感覚が違いすぎるのであまりお勧めできません。
なるべく生ドラムと同じ環境に近づける
電子ドラムを叩くと生ドラムが叩けなくなるという話は聞いたことはありませんか?
これは、残念ながら本当の話です・・・
しかし、ご安心ください。対策をしっかりすれば、このリスクを軽減できます。やはり、生ドラムを演奏するために、電子ドラムで練習する場合は、これは課題だと思います。
メッシュヘッドを採用する
値段は高くなりますが、メッシュヘッドにすると跳ね返り具合を調整できます。スネアドラムとフロアタムではヘッド(皮)の張り具合が大きく異なりますので、調整できるのはありがたいです。
シンバルは生ドラムと同じ標準の大きさにする
これも値段が高くなりますが、シンバルの大きさは、生ドラムの標準くらいにした方が良いです。大きさが異なると、空振りしたり、カップが狙いにくかったり不具合が出てきます。
具体的には、下記のサイズをご参考ください。
- ハイハットシンバル 14インチ
- クラッシュシンバル 16インチまたは18インチ
- ライドシンバル 20インチ
バスドラムの跳ね返り具合を調整する
電子ドラムのバスドラムのリバウンド(跳ね返り具合)は、生ドラムと比べると強いです。
その場合は、下記のような対策が有効です。
- メッシュヘッドタイプにする。
- バスドラムのパッドの角度を調整する。
- 靴下などの布をかぶせて跳ね返りを調整する※
- ビーターをクッション性の高いものに交換する。
※靴下を被せすぎるとフットペダルが重く感じますので、ペダルの調整も必要になります。
タムの位置を生ドラムに近づける
電子ドラムのタムの大きさは、生ドラムと同じ大きさが望ましいです。
小さいタムにしてしまうと、コンパクトにセッティングすることができますが、その結果、生ドラムを叩くとタムとタムの距離が遠く感じて、叩きにくくなってしまうことがあります。
これは、「叩きやすくする」「電子ドラムを置くスペースを取らないようにする」を意識すると必然的に起こります。そこで、小さいタムを使っている場合は、生ドラムでセッティングしているタムとタムの距離を測り、その距離に合わせてセッティングすることをお勧めします。
電子ドラムのメリットとデメリット
メリット
- メリットはなんといっても音量が抑えられる。
- いろいろな音色が変えられて飽きない。
- 使いこなすと、様々なトレーニング機能が使える。(電子ドラムはゲーム感覚でリズム感を向上させてくれるプログラムが多くございます。うまく活用できると技術の向上にとても役立つと思います。)
デメリット
- 音色の幅が狭い(太鼓の端と中心では音が大きく変わりますが、電子ドラムでは表現が追いつかないことがあります。特に安価なものでは顕著です。)
- ドラム(太鼓)の中心を叩く意識が薄くなる(本来、ドラムは中心を叩くと良い音がしますが、電子ドラムはどこを叩いても同じような音が出るため、中心を意識しなくなることがあります。)
- 生ドラムを叩いた際にバスドラムの音量が小さくなってしまう可能性がある(電子ドラムは軽く踏むだけでも大きな音が出てしまいますが、生ドラムではそうはいきません。音量を出そうと強く踏んだ場合、バスドラムのパッドが大きく揺れます。その際、壊れてしまうか心配になり、軽く弱く踏む癖がつきやすくなります。
買うときの注意点は
電子ドラムを買うにあたって、本体代のほかに必要なものがあります。予算に入れておきましょう。
カーペット
敷くものがないと床を傷つけてしまう可能性がございます。
バスドラムを固定しないと動いてしまうので、カーペットに針やマジックテープなどで固定することをおすすめします。
カーペットが小さい場合は、バスドラムを踏んだときにカーペットごと動いてしまうため、2畳くらいの大きさのカーペットを用意して、カーペットの上に椅子や電子ドラムをセッティングして、ご自身の体重で動かないように固定するのが良いでしょう。
ドラムスローン(椅子)
お手持ちの椅子でも代用できるかもしれませんが、高さが調整できるドラム専用の椅子が理想です。セットに付属しておらず、別売りの場合が多いです。
フットペダル(スイッチのタイプは不要)
こちらもセットに付属しておらず、別売りの場合が多いです。
ヘッドフォン
こちらもセットに付属しておらず、別売りの場合が多いです。これがないとドラムの音が鳴りません。なお、イヤフォンやスピーカーでも使用可能です。
防振対策
振動が気になるようでしたら、何かしらの対策をしなければなりません。
「防振 電子ドラム」などで検索すると様々な防振対策が出てくると思います。
電子ドラムの選び方:新品、中古、展示品のメリットとデメリット
電子ドラムの購入を検討中の方に向けて、新品、中古、展示品それぞれの選択肢のメリットとデメリット、そして注意点をご紹介します。自分のニーズに最適な選択をするためのポイントを押さえていきましょう。
新品電子ドラム
メリット
- 保証の充実: 新品購入時にはメーカー保証が付くため、故障時も安心です。
- 最新技術の利用: 新しいモデルには最新の技術が導入されており、機能性が高いです。
- 清潔感: 未使用品なので、前の使用者の影響がありません。
デメリット
- 価格が高い: 中古や展示品に比べ、価格が高めです。
- 価値の減少: 購入後、すぐに商品価値が下がります。
注意点
- 長期的な使用を考慮して、予算内で選ぶことが大切です。
中古電子ドラム
メリット
- コストパフォーマンス: 新品よりも安価で購入可能です。
- 環境への配慮: 資源の有効活用が可能です。
デメリット
- 使用感の問題: 使用による摩耗や打跡、金属の錆などある場合がございます。
- 保証の欠如: 保証がないことが多いです。
- 故障のリスク: 断線など目に見えない故障や、使用してすぐに故障してしまう可能性があります。パーツ交換で対応可能な場合が多いですが、維持費が多くかかる可能性がございます。
注意点
- 商品の状態を詳しくチェックし、信頼できる販売店から購入することが重要です。
展示品電子ドラム
メリット
- 割引価格: 新品よりも安く購入できることがあります。
- ほぼ新品: 展示のみで使用された商品であれば、新品同様の状態です。※1
デメリット
- 多少の使用感: 展示中に生じた傷や汚れがある可能性があります。
- 保証期間の短縮: 展示期間が保証に含まれることがあります。
注意点
- 保証期間を確認し、店舗で動作テストを行うことをお勧めします。
まとめ
いかがでしたか? 電子ドラムを選ぶ際の参考になれば幸いです。
最終的には、予算次第で選ぶことになると思います。高価なものを買えば、それなりの品質のものが手に入りますが、道具の使い方は個人差がありますので、何を目的に使うかによって必要なものや不要なものが変わってきます。
自分に合った電子ドラムを見つけてみてください。ではまた。